Squarespace(スクエアスペース)がお勧めできない理由
Squarespace(スクエアスペース)は、ニューヨークで開発されたWebサイトビルダーです。
LLK Designでは基本的にSquarespace(スクエアスペース)での制作を行っていませんが、Squarespace(スクエアスペース)を利用してWebサイトを構築された企業様から、サイトリニューアルやグロースのご相談をいただくことが何度かあり、実際に対応してきました。
目次
Squarespace(スクエアスペース)って?
ご相談頂いたのを期に私達はSquarespace(スクエアスペース)について情報収集しました。そこでわかった特徴は…
✓デザイン性の高いテンプレート
└完成されたテンプレートだから写真を入れ替えるだけですぐに運用できる
✓HTML/CSSの専門知識がなくてもページの作成ができる
└ドラッグ&ドロップの直感的な操作で操作できる
✓レスポンシブ対応
└マルチデバイス対応だからデバイス毎にウェブサイトをそれぞれ作る必要なし
✓サイト制作からドメイン取得までワンストップ
└面倒なサーバとの連動を行わなくていい
そして便利な機能の数々…
・ブログ
・フォトギャラリー
・ビデオ、オーディオ〔Youtube, Vimeo〕
・ショッピング機能
・イベントカレンダー
・Google Map 埋め込み
・グラフ
・コンタクトフォーム
・SNSとの連携
・アクセス解析
・フォント〔Typekit、Google Fonts〕
・ボタン一つでのSSL証明
これはWordpressとWixの良いとこ取りの素晴らしいツールではないか…!と思ったのも束の間。幾つかの問題がありました。
メンテナンスに語学力が必要
ドラッグ&ドロップで楽にWebサイトを構築することに特化された仕様のSquarespace(スクエアスペース)では、通常のWebサイト開発であれば単純な構成も実現が難しくなります。商業目的に使うとなると細かいカスタマイズがしたくなりますが、Squarespace(スクエアスペース)のこういった仕様はその際の大きな障壁となります。
管理画面も日本語対応はしていません。(※2018年10月時点)
技術的な問い合わせのサポートも英語・スペイン語・フランス語・ポルトガル語・ドイツ語版でのみ提供されています。語学力に自信のある方でなければメンテナンスに苦戦することは必至です。
デザインの自由度に限界がある
Squarespace(スクエアスペース)は美しいテンプレートを多数提供しています。
美しいということはデザイン上の厳しい制約があるということ。つまり、自由度が低いのです。専門知識があればCSSでスタイルを適用することも可能ですが、カスタマイズの幅は極めて狭く、やりすぎるとデザイン崩れや不具合を起こすこともあります。下手なカスタマイズで作りを粗悪にしてしまうとユーザーに大きな負荷を与えてしまうでしょう。
※[Developer Mode]をONにすることでさらに細密なテンプレートへのカスタマイズも可能ですがここでは触れません
ソースコードが煩雑になりがち
テンプレートを使うことで簡単にWebサイトを構築出来るのが好評のWebサイトビルダーですが、その分コード記述が複雑になりがちでサイトの表示が遅くなるとも言われています。Squarespace(スクエアスペース)も例外ではありません。
表示の遅れはGoogleなどの検索エンジンからSEO的にマイナスの評価を与えられ、検索順位に悪影響を受ける恐れがあります。これは商業利用の場合は絶対的に避けたい事態です。
最後に
以上の理由からLLK DesignとしてはSquarespace(スクエアスペース)の利用は控えるべきと考えています。
今後、Squarespace(スクエアスペース)が日本語対応すれば、国内での利用は急増するはずです。
しかし、商業目的でWebサイトをしっかりとグロースさせて成果をあげることを目指すのであれば、違う選択肢をお選びになることをご推奨いたします。
LLK DesignはSquarespace(スクエアスペース)にお困りの企業様からのご質問やご相談を随時受け付けております。
お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。